主要バイオ特許の登録情報、2024年7月17日〜7月23日発行分(登録番号・発明の名称・出願人・要約)
from 日経バイオテクONLINE
(2024-7-31 7:00)
|
一般社団法人発明推進協会が発行する「特許公報」2024年7月17日〜7月23日発行分より、バイオ関連と判断できる主な特許の登録情報を以下に掲載します。
|
米Biotheryx社、乳がん患者にCDK4/6の2機能性蛋白質分解誘導薬の第1相開始
from 日経バイオテクONLINE
(2024-7-31 7:00)
|
米Biotheryx(バイオセリックス)社は2024年7月17日、サイクリン依存性キナーゼ4(CDK4)とCDK6を標的とする2機能性の標的蛋白質分解誘導薬(BTX-9341)について、ホルモン受容体(HR)陽性/ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の乳がん患者を対象とする第1相臨床試験を開始したと発表した。既存のCDK4/6阻害薬による治療後に進行した患者を対象とする試験で、BTX-9341の単剤投与と抗エストロゲン薬「ファソロデックス」(フルベストラント)との併用投与を試みる計画だ。
|
編集長の目、コラテジェンで議論白熱、早期承認は広い視点で
from 日経バイオテクONLINE
(2024-7-31 7:00)
|
国内で、条件及び期限付き承認(早期承認)された再生医療等製品の保険適用について、逆風が吹き始めました。発端は2024年6月、アンジェスが早期承認を取得していた「コラテジェン」(ベペルミノゲン ペルプラスミド)について、正式承認に向けた承認申請を取り下げたことです。同社は、市販後調査で第3相臨床試験の成績を再現できなかったといいます。取り下げにより、コラテジェンの販売は終了しました。2024年7月には、厚生労働省薬事審議会が、早期承認されていたテルモの「ハートシート」(ヒト[自己]骨格筋由来細胞シート)について、市販後の使用成績調査で有効性は示されていないとして、正式承認を認めないと結論。同社は販売を終了しました。
|
政府の創薬エコシステムサミット、岸田首相が「政府挙げ『創薬の地』実現へコミット」と宣言
from 日経バイオテクONLINE
(2024-7-31 7:00)
|
2024年7月30日、厚生労働省、経済産業省、文部科学省、内閣府が共同で、官民協議会「創薬エコシステムサミット」(Gate Opening Summit for Innovative Drug Discovery)を開催した。「創薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議」の中間とりまとめで設立を提言した「官民協議会」の正式発足に向け、関係者から広く意見を聴取することなどが狙いだ。首相官邸で行われた同サミットの第1部には、国内外の製薬企業、VC、創薬スタートアップ、患者家族の団体などから、43人が出席した。
|
米Evommune 社、MRGPRX2に対する低分子拮抗薬EVO756の概念実証試験で好結果
from 日経バイオテクONLINE
(2024-7-31 7:00)
|
免疫介在性炎症性疾患に対する治療薬の発見と開発に取り組む米Evommune(エボイミューン)社は、2024年7月16日、mas-related G-protein coupled receptor X2(MRGPRX2)拮抗薬のEVO756 を初めてヒトに投与した概念実証(POC)試験で好結果が得られたと発表した。
|
Heartseedが東証グロース市場に上場、22億円調達しiPS細胞由来心筋球の治験を推進
from 日経バイオテクONLINE
(2024-7-31 7:00)
|
iPS細胞由来心筋球を使った重症心不全治療の開発を進めるHeartseedが2024年7月30日、東証グロース市場に上場した。発行価格及び売出価格は1株当たり1160円で、初値は1548円。終値は1580円で、終値ベースの時価総額は347億5500万となった。
|
米Genentech社、肥満症対象経口GLP-1受容体作動薬CT-996の第1相で好結果
from 日経バイオテクONLINE
(2024-7-30 7:00)
|
米Genentech社は2024年7月17日、現在進行中のCT-996に関する第1相臨床試験で得られた肯定的なトップラインデータを公表した。CT-996は、2型糖尿病と肥満の両方を対象として開発中の、1日1回経口投与型の低分子GLP-1受容体作動薬だ。
|
三大感染症に取り組むグローバルファンドの調達部門責任者に聞く、日本企業への期待
from 日経バイオテクONLINE
(2024-7-30 7:00)
|
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは感染症が依然として人類の脅威であることを示したが、世界的にはエイズ、結核、マラリアの三大感染症が大きな問題であると認識され、20年以上前からグローバルレベルでの対策が進められている。世界エイズ・結核・マラリア対策基金(The Global Fund to Fight AIDS, Tuberculosis and Malaria、略称グローバルファンド)は、低・中所得国での三大感染症対策に資金を提供する官民連携の基金として、2002年1月に設立された。2024年5月までに主要国や民間企業から約750億ドルの資金を集め、三大疾病の予防、治療、感染者支援などの取り組みに対して、年間40億ドルを超える資金を供与してきた。各国・地域での感染症対策などに提供される医薬品や診断薬、医療機器などは民間企業から調達しているが、国別の調達額では日本は5位で、日本企業は調達先として期待されている。グローバルファンドの経営執行委員会メンバーで、調達部門の責任者であるHui Yang氏に話を聞いた。
|
独CatalYm社、抗腫瘍免疫回避を解除するGDF-15中和抗体の第2b相試験へ232億円調達
from 日経バイオテクONLINE
(2024-7-30 7:00)
|
成長分化因子-15(GDF-15)を標的とするがん抗体医薬の開発に注力しているドイツCatalYm社は2024年7月16日、シリーズDラウンドで1億5000万ドル(約232億円)を調達したと発表した。腫瘍由来GDF-15を標的とするモノクローナル抗体(visugromab、開発コード:CTL-002)の第2b相臨床試験に調達資金を活用する。
|
国循の佐野室長、「男女の寿命差に血液細胞からのY染色体の欠失が関与」
from 日経バイオテクONLINE
(2024-7-30 7:00)
|
50年以上前から、性染色体のうちY染色体が加齢に伴って血液細胞から失われる現象(loss of Y chromosome:LOY)は知られていたが、近年、アルツハイマー病やがんなど加齢に伴う疾患に関連することが示唆されている。国立循環器病研究センター研究所心血管モザイク研究室の佐野宗一・独立型研究室長のグループは、LOYと心不全の関連の研究を進めている。最近、LOYによる心不全の悪化メカニズムを解明し、論文報告した。Y染色体と加齢の関係について、佐野室長と同研究所心血管老化制御部の吉田尚史室長に話を聞いた。
|