九州工業大学大学院 生命体工学研究科 訪問(3)講義と石井研訪問編
from 森山和道
(2015-12-23 23:09)
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Tweet 2日目 から続く。
講義
3日目。
今回、僕を呼んでくれたのは、最初に述べたとおり 柴田智広先生 である。
柴田先生は、学生さんたち曰く「常に元気でハイテンション」な先生だ。
NAIST時代は「常に走り回っている先生」として知られていたという。
僕の印象も同じである。
だが今回、予想外の出来事が起きた。
その、いつも元気な柴田先生が不幸にも風邪をひいてしまったのである。
しかも39度近い熱があり、自分のためにも周囲のためにも、もう休むしかないという。
そりゃ大変だ。仕方がない。
だが問題は柴田先生に呼んで頂いた立場の僕である。
何が問題だったかというと、僕は今回「学生さんたちに講義をしてくれ」と頼まれていたのだ。
「ロボットのような知的システムを社会実装する上で考えておくべきいくつかのこと」
というのが僕のつけたタイトル。
先生から依頼されたメールにあった文言に「いくつかのこと」という言葉をくっつけたもので、
JSTの造語である「社会実装」なるバズワードを枕にして、
自己紹介を兼ねてここ15年くらいのロボットシーンを振り返り、
そして外部の人間から眺めたロボットを世の中に出し ...
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九州工業大学大学院 生命体工学研究科 訪問(2)トマトロボコン編
from 森山和道
(2015-12-23 22:14)
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Tweet トマトロホ?コン参加者
1日目(移動・黒崎滞在編) から続く。
二日目。
黒崎から北九州学研都市へ
トマトロボット競技会 は3日間にわたって開催される。1日目はブリーフィングやテクニカルカンファレンスのようなことが行われ、2日目に予選、3日目が本選である。
予選といってもロボットの動作性能確認のようなもので、エントリーした14台のうち、落ちたのは1チームだけだったとのこと。
具体的には「トマトを触る」というものだ。ロボットがトマトに触れればオッケー。
僕が行ったのは最後の本選の日だ。
会場は九州工業大学ほか3つの大学がある「北九州学研都市」の体育館。
朝だったので、あまり足が選べない。
「地方都市あるある」だが、公共交通機関、この場合はバスの本数が少ないのである。
しかもこの日は日曜日。平日以上に本数が少ない。
だが、これがメインの仕事である。遅れるわけにもいくまい。
となると、タクシーを使うのが無難ということになる。
折尾駅が最寄りだということは知っていたのだが、ホテルのフロントにも聞いたところ、
「学研都市は折尾からだと行きすぎ。タクシーなら折尾から乗るのも ...
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九州工業大学大学院 生命体工学研究科 訪問(1)移動・黒崎滞在編
from 森山和道
(2015-12-23 20:47)
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Tweet 九州工業大学大学院 生命体工学研究科 に伺った。
「 トマトロボット競技会 があるので来ませんか」
と、以前は奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)にいらっしゃって、2014年からは九州工業大学大学院 生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻教授である 柴田智広先生 からお誘い頂いたのである。
柴田先生は、計算論的神経科学とロボティクス、生体信号解析などの研究者である。
数理的なアプローチで、実機もあつかっている。
研究室名は「人間・社会的知能システム研究室」。
ロボット、人、社会など、全体を適応システムとして扱うというのが研究方針だ。
研究内容はこちら 。
一般報道された話題はこんなところ。
着替え手伝います – 着衣介護ロボット開発/先端大
ロボット技術者を世界に輩出 九工大院が新コース [福岡県]
学研都市に「交流酒場」 研究者ら産学官へ気軽にプレゼン、若松 [福岡県]
九州工業大学には3つのキャンパスがあるのだが「若松地区」というところにある 北九州学研都市 が会場であり、柴田先生たちがいるところだとのこと。
「おすすめは スターフライヤー です」ということなので ...
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広島大、ゲノム編集の高効率ノックイン法PITChのプロトコールを論文発表
from 日経バイオテクONLINE
(2015-12-22 13:00)
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広島大学大学院理学研究科の佐久間哲史特任講師らは、ゲノム編集ツールのTALENやCRISPR/Cas9を用いて簡便かつ迅速に遺伝子導入を行えるPITChシステムの詳細なプロトコールを、Nature Protocols誌で2015年12月18日に発表した。目的遺伝子を挿入したヒト培養細胞を1カ月半で樹立できるプロトコール(実験手順)を確立した。また両生類のカエルにおいても染色体上の特定位置に外来遺伝子を挿入できる実験手順を公開した。この成果などについて佐久間特任講師は、12月3日に神戸市で開かれたBMB2015(第38回日本分子生物学会年会・第88回日本生化学会大会合同大会)のシンポジウム「ゲノム編集で細胞・生物をカスタマイズする」で紹介した。
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サンバイオ、慢性期脳梗塞に対するフェーズIIbで患者募集を開始
from 日経バイオテクONLINE
(2015-12-22 11:44)
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サンバイオは2015年12月21日、同社の子会社である米SanBio社と大日本住友製薬が共同で開発している細胞医薬のSB623(開発番号)について、慢性期脳梗塞に対するフェーズIIbの被験者募集を開始したと発表した(関連記事)。
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3Dマトリックスの中間決算説明会、止血材の追加治験は来期に開始する計画
from 日経バイオテクONLINE
(2015-12-22 3:49)
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スリー・ディー・マトリックス(3Dマトリックス)は2015年12月18日、2016年4月期中間決算に関する説明会を開催した。
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Ocular Therapeutix社、ドライアイ患者対象の徐放性デキサメタゾンの開発で有効性の指標を同定
from 日経バイオテクONLINE
(2015-12-22 0:13)
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眼疾患に対する革新的な治療薬の開発と商品化に取り組んでいるバイオ医薬品会社の米Ocular Therapeutix社は、2015年12月14日、徐放性デキサメタゾン「DEXTENZA」を涙小管内に投与する治療に関する予備的なフェーズII試験を行い、炎症性ドライアイ治療薬としての有効性評価のためのよりよい指標を同定できたと発表した。
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GliaCure社、AD患者を対象としたアミロイドβ除去を促すGC021109のフェーズIbで好結果
from 日経バイオテクONLINE
(2015-12-22 0:12)
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米GliaCure社は、2015年12月16日、アルツハイマー病(AD)の進行を遅らせる疾患修飾薬として開発中のGC021109のフェーズIb試験で、好結果が得られたと発表した。
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英NICEガイダンス案、Xtandi推奨もZytigaは非推奨
from 日経バイオテクONLINE
(2015-12-22 0:05)
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アステラス製薬の前立腺がん治療薬Xtandi(エンザルタミド)は、英国立医療技術評価機構(NICE)の最終ガイダンスでNHS(英国民保健サービス)における使用が最終ガイダンス案で推奨されたが、Janssen社の同治療薬Zytiga(アビラテロン)は第1次ガイダンス案で非推奨となった。NICEが、2015年12月11日発表した。
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日経バイオテク12月21日号「バイオイメージング最前線」(第8回)、抗体のセンサー化で生命現象を探る
from 日経バイオテクONLINE
(2015-12-22 0:00)
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私は大学の修士課程で、当時の研究室の教授(西村肇東京大学名誉教授)が発案した「抗体を使ったバイオセンサー」を実現するため、蛋白質工学の対象として抗体を扱い始め、その後のヒト型抗体の医療応用の発展もあり、以来30年間、その魅力に引かれ続けてきた。そして現在も、蛍光色素・蛋白質、酵素などとの融合を通じ、汎用性の高い測定法として「抗原センサー」の実現にこだわって研究を続けている。バイオイメージング分野は現在、色素や機器の進化もあって花盛りの感があるが、用いられるプローブ(特に細胞内ターゲット用)は測定対象ごとに「テーラーメード」で作られた「作品」であって、個々に膨大な作り込みが必要なのが現状だろう。
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