業界こぼれ話、「コイは侵略的外来種ワースト100」
from 日経バイオテクONLINE
(2016-9-26 0:38)
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2016年のセリーグは広島カープが25年ぶりに優勝した。愛称の「カープ」は広島市を流れる太田川がコイの産地であることなどから名付けられたとのこと。だが、このコイが、実は「侵略的外来種」であることはあまり知られていない。国立環境研究所が運用する「侵入生物データベース」の「日本の外来生物」に収載されており、国際自然保護連合(IUCN)の発表した「外来侵入種ワースト100」にもコイが選ばれている。汚染に強く雑食性で低温にも強く、大型化するため、淡水水域で単一優占種と化して生態系を乱すのがこれらのリストに取り上げられている理由だ。
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業界こぼれ話、文科省単独事業でも出口志向が明確に
from 日経バイオテクONLINE
(2016-9-26 0:37)
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今年も次年度予算の概算要求の季節がやって来た。文部科学省と経済産業省、そして厚生労働省のライフサイエンスの研究費の一部は、2015年4月から日本医療研究開発機構(AMED)に関連する費用として計上されている。AMEDは、9つのプロジェクトの柱を定めており、各プロジェクトの傘下に3省が連携して支援する事業がぶら下がっている。
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World Trendアジア、シンガポールにおける新手バイオベンチャーの胎動に思う
from 日経バイオテクONLINE
(2016-9-26 0:36)
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2000年代初めからシンガポール政府は、バイオテクノロジーを次世代の主力産業の「フォース・ピラー(第4の柱)」と位置付け、バイオポリスやサイエンスパークを次々と設立してきた。現在も国立研究財団(NRF)を通じて、毎年GDPの3%に相当する予算をバイオを中心とした基礎科学研究に活発に投下。シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)とシンガポール国立大学(NUS)を中心に海外研究者を招き、2016年にはスイスNestle社がアジア向けのヘルスケア研究機関をバイオポリス内に設立するなど、研究者や企業の研究所の誘致活動を強力に続けている。
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バイオイメージング最前線(第14回)、蛋白質の細胞膜局在、履歴の痕跡を可視化
from 日経バイオテクONLINE
(2016-9-26 0:35)
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近年の蛍光イメージング研究の発展の端緒を開いた研究論文として、1994年に発表された2報の緑色蛍光蛋白質(GFP)の生物応用論文が挙がる1,2。これらの論文は2008年のノーベル賞の受賞理由に含まれている。この時代、イメージング研究はまだ認知されておらず、可視化しても従来の生化学手法で得られた以外の情報は得られないだろう、大きな蛋白質を融合したり発現したりすることでアーティファクトを見ているだけではないか、等の懐疑的な指摘を多く耳にした。
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審査報告書を読む、「サブリル散分包」 ビガバトリン
from 日経バイオテクONLINE
(2016-9-26 0:34)
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点頭てんかんは、通常1歳未満の乳児に発症するてんかん症候群であり、日本ではウエスト症候群と呼ばれることもある。主な症状は、スパズムと呼ばれる筋攣縮発作、ヒプスアリスミアと呼ばれる異常脳波、精神運動発達遅滞の3つ。3歳までに約50%、5歳までに約90%の点頭てんかん患者においてスパズムの消失が認められるものの、50%から70%の患者は強直間代発作等の、他の発作型に移行する。また、20%から50%の患者はLennox-Gastaut症候群に移行することが知られている。
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研究室探訪(第9回)、シロアリの難培養微生物を、いつか産業利用のシーズに
from 日経バイオテクONLINE
(2016-9-26 0:33)
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茨城県つくば市にある理化学研究所バイオリソースセンター微生物材料開発室を訪問すると、大熊盛也室長はすぐにある部屋に記者を案内した。入るとそこにはプラスチックの衣装ケースが積み重ねられており、半透明のケースを透して無造作に置かれた木材片が見える。ケースの外側に油性マーカーで書かれた文字は「Hodotermopsis」。Hodotermopsisとは日本の南方に生息するオオシロアリの属名だ。目の前のおびただしい衣装ケースの中には、研究室員自らが出向き、木材片ごと採集してきたヤマトシロアリやイエシロアリ、オオシロアリなどシロアリのコロニーが維持されているのだ。
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キーパーソンインタビュー、台湾経済部工業局の呉明機局長に聞く
from 日経バイオテクONLINE
(2016-9-26 0:32)
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情報通信技術(ICT)のイメージの強い台湾だが、2007年以降、バイオ産業の育成に努めている。2016年5月に発足した民進党の蔡英文新政権もバイオ産業の育成を中心テーマの一つに掲げている。台湾の経済産業省に当たる経済部工業局の呉局長に、台湾のバイオ企業の現状と、台湾当局の施策について話を聞いた。
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特集、2017年度バイオ関連予算の概算要求
from 日経バイオテクONLINE
(2016-9-26 0:31)
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財務省は2016年9月6日、各省庁からの2017年度予算の概算要求を集計し、その結果を発表した。一般会計は101兆4707億円となり、3年連続で100兆円の大台を超えた。歳出の30%以上を占めるのが、介護・福祉、年金、医療などの社会保障費だ。政府は、2017年4月に予定されていた消費増税を2年半延期することを決めており、財務省は年末にかけての予算編成で総額を厳しく絞り込みたい考えだ。
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編集長の目、ベンチャー1社の成功に要する投資額は?
from 日経バイオテクONLINE
(2016-9-26 0:30)
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今号のオンライン閲覧TOP15の2位に入った米Gallasus社の橋本千香氏による連載「日本と米国のビジネス戦略考」の記事「メガファーマの“新薬当たりの研究開発費”はいくらか?」は大いに考えさせられる。この記事はONLINEのみの掲載としたので、そちらでお読みいただきたいが、グローバル大手製薬企業が10年間に投じた研究開発費と、同期間中に承認された新薬の数を基に、例えば米Pfizer社は1個の新薬を開発するのに平均74億ドル、スイスRoche社は平均81億ドルを投じ、世界上位12社の平均では約60億ドルに上ることを紹介。これが結果として医薬品の価格高騰に結び付いていることなどを考察した上で、「現在の状況は、持続性が高いとは言い難い」「製薬企業には今こそ、新しいビジネスモデルが求められているのかもしれない」と指摘している。
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アクテムラと我が研究人生(第3回)、無為に過ごした大学・教養時代
from 日経バイオテクONLINE
(2016-9-26 0:10)
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大阪大の前身は浪速高等学校と大阪高等学校である。阪急宝塚線の石橋駅から東の方に10分程坂道を登って行ったところに浪速高校の古い建物が残されていた。そこで教養課程の2年間を過ごした。自宅からバスや電車を乗り継いで、片道2時間を掛けて毎日通った。1時限目の授業に出るためには6時22分に発車するバスに乗り込まねば間に合わなかった。日が短い季節では、電車に乗り換えた後に日の出を迎えた。
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