業界こぼれ話、導出はベンチャーにはゴールにならず?
from 日経バイオテクONLINE
(2016-12-19 0:38)
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ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)は2017年度にも自社でうつ病のバイオマーカーを測定する研究用試薬キットの販売を開始する。だが、2015年10月にHMTはシスメックスに、同じリン酸エタノールアミン(PEA)の血中濃度を計測するうつ病の検査システムを導出しており、シスメックスが開発を進めればライセンス収入が入るはずで、ベンチャーにとっては既に手を離れた製品という見方もできるはず。にもかかわらず、同社が自社で研究を続けるのはなぜか。HMTのある関係者は「酵素法によるPEAの血中濃度の測定が簡単でないため、シスメックス側はこの技術を必ずしも信じ切れていないように思う」ともこぼしており、試薬キットの販売にはシスメックスの開発にプレッシャーをかけたい思惑も見える。
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業界こぼれ話、先駆け審査、再生医療には別要件必要では
from 日経バイオテクONLINE
(2016-12-19 0:37)
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2016年11月末、先駆け審査指定制度の公募が締め切られ、厚生労働省が審査を行っている。同制度は、世界に先駆けて日本で開発され、早期の治験段階で著明な有効性が見込まれる革新的な医薬品や医療機器・体外診断用医薬品、再生医療等製品を厚労省が指定し、優先審査や早期承認を促す仕組み。2015年4月から試行的運用が始まり、2015年10月に6品目の医薬品、2016年2月に2品目の医療機器と3品目の再生医療等製品が指定された。今回の公募では前回同様の申請数があり、医療機器や再生医療等製品も十数品目程度が申請されたもよう。指定品目は、2017年春頃に発表される予定だ。
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World Trend「アジア」、水産養殖用で需要拡大が見込まれる微細藻類
from 日経バイオテクONLINE
(2016-12-19 0:36)
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人口増加と経済成長により、2050年には世界の蛋白質需要は対2005年比で2倍以上になると試算される。特に新興国の多いアジア域では、この傾向が著しい。この需要を賄うには、2050年にかけて世界全体の穀物生産量を毎年約2.4%ずつ増やさなければならないが、農地面積も単位面積当たりの農作物の収量も簡単には増やせない。国連食糧農業機関(FAO)は、2005-2050年の45年間かけても農地面積は最大でも1桁%しか増えないと予測。また、過去60年間に単位面積当たり収量が最も改善したトウモロコシでも年平均増加率は約1.6%だ。
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バイオイメージング最前線(第16回)、植物細胞核内の動的空間を見る
from 日経バイオテクONLINE
(2016-12-19 0:35)
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植物の観察日記に熱中し、昆虫採集や魚釣りに明け暮れた少年時代を過ごし、生物学者になることを夢見ていた。その夢を実現できた幸運に日々感謝している。大人になった今でも、自然の神秘を直感的に感じられる研究テーマが好きだ。
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研究室探訪(第12回)、昆虫の形態進化の研究者が、コオロギの食材化に開眼
from 日経バイオテクONLINE
(2016-12-19 0:34)
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チーズせんべい、たこ焼き、黄粉餅、鳥の空揚げ、豚カツ、ホットケーキ――。何のメニューかお分かりだろうか。2016年6月に徳島大学大学院生物資源産業学研究部生体分子機能学分野の三戸太郎准教授の研究室で催された試食会のメニューだ。と聞いてもピンと来ないかもしれないが、これらの料理はいずれも同研究室で研究材料として飼育されているコオロギをパウダー化し、素材の一部に使って作られた料理だ。
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リポート、2016日米先端医療技術事業化会議の現地報告
from 日経バイオテクONLINE
(2016-12-19 0:33)
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アライアンス・フォーラム財団(原丈人代表理事)と日本国政府が共催する、日米先端医療技術事業化会議(2016 World Alliance Forum in San Francisco :WAFSF)が2016年11月21日から22日に米サンフランシスコで開催された。WAFSFは、再生医療などのヘルスケア分野の先端技術の実用化に向けた議論やネットワーキングを目的として年1回開催されているものだ。「WAFSFが事業提携のきっかけになることも少なくない。富士フイルムによる米Cellular Dynamics International(CDI)社の買収や、武田薬品工業と京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の共同研究契約であるT-CiRAの話は、WAFSFの場で話が進んだ」と主催者の原丈人代表理事は話す。
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リポート、国内製薬企業の2016年度上期の動向
from 日経バイオテクONLINE
(2016-12-19 0:32)
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国内製薬企業の2016年度上期の業績が出そろった。武田薬品工業、アステラス製薬、第一三共、エーザイ、大日本住友製薬など、3月期決算で売上高上位の製薬企業は、薬価改定や円高の影響により軒並み減収となった。ただし、塩野義製薬はロイヤルティー収入の伸びや新薬の影響で増収。成長が著しい小野薬品工業も、「オプジーボ」(ニボルマブ)の伸びなどで増収となった。
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特集、2016年の国内バイオ市場
from 日経バイオテクONLINE
(2016-12-19 0:31)
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日経バイオテク編集部が推計した2016年の国内バイオ市場を表1、表2に示した。組換え技術応用製品の市場は前年比7.2%増の2兆1978億円、それ以外のバイオ製品・サービスの市場は同4.1%増の1兆950億円で、全体では同6.1%増の3兆2929億円となった。
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編集長の目、拡大傾向が続く日本のバイオ市場
from 日経バイオテクONLINE
(2016-12-19 0:30)
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2016年の国内バイオ製品・サービス全体の市場規模は、2015年と比較して6.1%増の3兆2929億円になった。前年より22.8%伸びた抗体医薬、8.7%拡大した融合蛋白質製剤、10.3%伸びたワクチンなどが市場拡大に大きく寄与した。特に2016年は抗体医薬が8製品、抗体以外のバイオ医薬品が5製品新たに承認されており、バイオ医薬品の年間承認数としては過去最多となった(バイオ後続品は除く)。これら新製品はこれから市場に浸透していくため、来年以降もバイオ医薬品がけん引して市場の拡大傾向は続くものとみられる。
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大鵬薬品のCVC、T細胞受容体療法を手掛けるバイオテク企業へ出資へ
from 日経バイオテクONLINE
(2016-12-19 0:10)
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大鵬薬品工業のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)であるTaiho Ventures社は、T細胞受容体(TCR)療法の開発を手掛ける米国のバイオテク企業へ第2弾となる出資を決めた。2016年12月8日、Taiho Ventures社の浅沼栄代表と、大鵬薬品でCVCを担当する下村俊泰担当課長、宮原成司研究員に、出資の方針や出資規模などについて聞いた(関連記事)。
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