パイプライン研究、膀胱癌治療薬
from 日経バイオテクONLINE
(2017-1-16 0:34)
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腎細胞癌ではマルチキナーゼ阻害薬やmTOR阻害薬などの新薬が登場している。それに対し、同じ泌尿器系に分類される膀胱癌に対する新薬開発は遅れているのが現状だ。世界保健機関(WHO)が実施した2012GLOBOCANプロジェクトのデータベース(http://globocan.iarc.fr/)によると、2012年における全世界での膀胱癌の発症患者数は42万9793人(男性:33万380人、女性:9万9413人)、死亡者数については、16万5084人(男性:12万3051人、女性:4万2033人)と報告されている。腎臓癌の発症患者数33万7860人、死亡患者数14万3406人という数値と比較すると、膀胱癌は腎臓癌よりも発症患者、死亡患者共に多いのに治療薬開発が遅れてきたことが見て取れる。
【170116訂正】「膀胱癌関連の治験登録状況」の表中で、「膀胱癌関連の治験の比率」の数値が誤っていました。お詫びして訂正します。
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若手研究者の肖像(第21回)、甲南大学理工学部生物学科 久原篤 准教授
from 日経バイオテクONLINE
(2017-1-16 0:33)
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中枢神経系は、製薬企業だけではなくアカデミアの研究者にとっても未解明なことが多く関心が高い分野だが、ヒトの神経回路は複雑で解析しにくい。そのため、簡単な神経回路を持つ線虫(C. elegans)を用いて、感覚と記憶学習に関する神経回路のメカニズムを解明する研究を手掛けているのが甲南大学理工学部准教授の久原篤だ。久原は、大学院生だった2002年、線虫の温度感知や記憶を司る感覚ニューロンの感度の調節に、カルシウム依存性フォスファターゼであるカルシニューリンが関与することを解明し、その成果をNeuron誌に発表して注目を浴びた。
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リポート、2016年の国内製薬企業26社の株価動向
from 日経バイオテクONLINE
(2017-1-16 0:32)
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申年の2016年は、「予想外の出来事」によって株価が乱高下した年となった。2015年末の日経平均株価は1万9000円を超え、19年ぶりの高値で取り引きを終えたが、2016年に入ると中国の経済減速や資源国の景気低迷などで株価の値下がりが続き、2月中旬には1万5000円台を割り込むまでに下落した。6月24日には、英国が行った欧州連合(EU)からの離脱の賛否を問う国民投票においてEU離脱派が勝利する予想外の展開となり、世界経済の先行きを不安視して日経平均株価は1286.33円値を下げた。1日の下げ幅としては08年のリーマンショックを上回った。その後、7月末に日銀が打ち出した追加の金融緩和策によって、株価は回復していく。
【170116訂正】表1、表2の年号の表記が「2017」となっていましたが、「2016」の誤りでした。お詫びして訂正します。
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リポート、新春展望2017、識者注目のキーワード
from 日経バイオテクONLINE
(2017-1-16 0:32)
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2017年1月1日から3日にかけて、日経バイオテクONLINEに、バイオ・製薬業界の識者による「新春展望」を掲載した。官公庁や研究機関、企業の研究者や経営者など35人に、2016年を振り返ってもらったり、2017年の抱負や業界の見通しを語ってもらった。同時に識者には、2017年に注目するべきキーワードを3つずつ挙げてもらった(表1)。
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特集、2017年のトレンドを読む
from 日経バイオテクONLINE
(2017-1-16 0:31)
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2017年に施行される法律のうち、バイオ・製薬業界への影響が大きいのが、改正個人情報保護法だ。個人情報保護法は、個人情報を取り扱う事業者を対象に、取り扱い方法を定めた法律。個人情報を扱う主体ごとに、個人情報の保護に関する法律(以下、個情法)、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律(行個法)、独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律(独個法)が定められている(まとめて個情法等と表記)。個情法等は、データの利活用を推進したり、欧州などと同等の規制を導入したりする目的で今回改正され、2017年5月30日に全面施行される。
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編集長の目、活発化するバイオ分野への投資
from 日経バイオテクONLINE
(2017-1-16 0:30)
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特集「2017年のトレンドを読む」は、まさにバイオ業界で2017年にその動向が注目される5つの話題を取り上げた。1つ目は5月に全面施行を控えた改正個人情報保護法がバイオ研究にどのような影響を及ぼすか。ゲノムデータが個人情報と位置付けられることから、企業の研究所におけるデータの取り扱いや保管に関して、これまでとは違った手続きや体制が必要になりそうだ。
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塩野義製薬、セファロスポリン系抗菌薬が既存薬を上回る有効率
from 日経バイオテクONLINE
(2017-1-16 0:10)
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塩野義製薬は2017年1月12日、注射用シデロフォアセファロスポリン系抗菌薬cefiderocol(S-649266)の複雑性尿路感染症患者を対象とする国際共同二重盲検試験(APEKs-cUTI)の結果を発表した。カルバペネム系抗菌薬イミペネム/シラスタチン(IPM/CS)を対照群とする非劣性検証試験で、非劣性が検証されたのみならず優越性も確認された。重症グラム陰性菌感染症に対する治療薬として2017年度上半期にも米食品医薬品局(FDA)に承認する予定だ。
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伊藤勝彦の業界ウォッチ、エーザイ、肥満症治療薬の全権利取得した意図はどこに?
from 日経バイオテクONLINE
(2017-1-16 0:10)
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エーザイは2017年5月、肥満症治療薬の塩酸ロルカセリンの開発および販売に関する全ての権利を米Arena Pharmaceuticals社から取得したことを発表した。ただし、同剤の売り上げは低迷しているのが現状だ。そのような状況で、なぜ、エーザイが世界の権利を取得したのか。その意味を考えてみたい。
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アクテムラと我が研究人生(第18回)、危機を救ったIL6
from 日経バイオテクONLINE
(2017-1-16 0:00)
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私のアクテムラ創出人生には幸運がつきまくったのだが、中でもインターロイキン(IL)6を発見したのが大阪大学教授の岸本忠三先生だったのは、私にとって最高の幸運だった。他のどの研究者がIL6を発見していたとしても、アクテムラの誕生は無かっただろう。一緒にアクテムラの研究開発を推進できたのは、運命のなせる業としか言いようがない。
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PhRMAとBIO、Trump氏の提言に当面静観の構え
from 日経バイオテクONLINE
(2017-1-16 0:00)
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Donald Trump米次期大統領は、2017年1月11日、当選後初の記者会見を開催、その中で医薬品産業に対する批判を展開、薬価を抑制するために入札制度の導入や、製薬企業には米国内での生産を増やすことなどを求めた。だが、製薬関連の各業界団体は、当面静観の姿勢を示している。
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