森林総研、ゲノム編集技術で花粉症対策
from 日経バイオテクONLINE
(2017-12-7 8:00)
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内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)で、針葉樹スギのゲノム編集技術が開発された。森林研究・整備機構森林総合研究所の林業研究部門樹木分子遺伝研究領域樹木分子生物研究室の西口満室長が神戸市で開催中の2017年度生命科学系学会合同年次大会(ConBio2017)で2017年12月6日に発表した。農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)や横浜市立大学の研究者と連名だ。SIPの次世代農林水産業創造技術は、2018年度が5カ年計画の最終年度。スギのゲノム編集の取り組みの成果を、日本人の国民病ともいえるスギ花粉症の対策に今後、どのように役立てていく施策を進めるのかに注目したい。
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横浜市立大の谷口教授ら、ヒトiPS細胞由来ミニ肝臓2万個超の製造に成功
from 日経バイオテクONLINE
(2017-12-7 8:00)
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横浜市立大学学術院医学群臓器再生医学の谷口英樹教授らの研究グループは、ヒトiPS細胞から作製するミニ肝臓(肝芽)の大量製造法を開発した。ヘリオス、クラレなど複数企業との産学連携研究で、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)が樹立したHLAホモドナーiPS細胞(研究用)由来のミニ肝臓を大量製造する方法を開発してきた。今回、実臨床肝移植の有効性基準とされる肝細胞数1億個以上を製造できる規模を確立。本研究成果は、2017年12月6日のCell Reportsオンライン版に掲載された。
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GSK、日本で癌領域に再参入し、2018年上期より抗癌剤の治験を開始
from 日経バイオテクONLINE
(2017-12-7 8:00)
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英GlaxoSmithCline社の日本法人であるグラクソ・スミスクラインは2017年12月5日、記者説明会を開催。2017年4月に代表取締役社長に就任した菊池加奈子氏が今後の方向性について説明、2015年にスイスNovartis社に移管した癌領域について再参入し、2018年には日本で治験を開始することを明らかにした。
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東大浦野教授、乳癌検出の蛍光プローブが2018年にも臨床性能試験へ
from 日経バイオテクONLINE
(2017-12-7 8:00)
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東京大学大学院薬学系研究科・医学系研究科の浦野泰照教授は、2017年度の山崎貞一賞バイオサイエンス・バイオテクノロジー分野を受賞。2017年11月22日、贈呈式が行われた。同日、浦野教授は本誌の取材に応じ、研究開発の経緯や診断薬として開発中の蛍光プローブの開発状況について語った。浦野教授の蛍光プローブは、バイオベンチャーの五稜化薬(札幌市中央区、丸山健一代表取締役)が診断薬として開発している。
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Gilead社とX-Chem社、新規抗菌薬などの候補化合物同定で共同研究開始
from 日経バイオテクONLINE
(2017-12-7 8:00)
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米X-Chem社と米Gilead Sciences社は、2017年11月28日、協力契約を結び、X-Chem社の「DEX(DNA-Encoded X-Chem)」化合物ライブラリを利用して、細菌感染症などの領域で、価値の高い新治療薬候補の発見に取り組むと発表した。
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【日経バイオテクONLINE Vol.2819】、Wmの憂鬱、バイオで、積水化学がとうとう見つけた都市油田
from 日経バイオテクONLINE
(2017-12-7 8:00)
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昨日、積水化学工業が満を持して大発表をしました。微生物変換によって、ごみを分別することなく工業的にエタノールに変える技術です。過去これだけ石油を輸入、それで作ったプラスチックなどの製品を、ほとんど焼却か埋め立てで処分してきた我が国に眠っていた“都市油田”を発掘する画期的な技術といえるでしょう。目論見通り2020年にも実用化すれば、我が国が欧米に大きく遅れていたホワイトバイオで起死回生のホームランとなる可能性すらあるのです。また、発泡スチロールで環境負荷を与えた同社の贖罪(しょくざい)ともなるプロジェクトでした。年末に心洗われる時間を過ごしました。日本の化学者たちもまだ捨てたもんじゃない。
ここからは申し訳ありませんが有料で全文をお楽しみ願います。Wmの憂鬱Premiumサイト( https://bio.nikkeibp.co.jp/wm/ )からならお得な料金(個人カード払い限定、月間500円で読み放題)で購読いただけます。以前のバックナンバーもまとめてお読みいただけます。
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伊藤沖縄奇跡の森研究所、大宜味村にウナギ完全養殖の研究施設
from 日経バイオテクONLINE
(2017-12-6 8:22)
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ウナギ完全養殖の事業化を目指す伊藤沖縄奇跡の森研究所(沖縄県国頭郡大宜味村)が、2017年11月7日に設立された。伊藤周治社長、取締役最高技術責任者(CTO)の矢澤一良・早稲田大学研究院教授、取締役の宇田悦子・フードリボン代表と、大宜味村の宮城功光村長の4人が2017年12月5日に都内で開催された記者会見で登壇し、新会社の事業計画や新会社への期待を語った。具体的な事業計画は、年内に開催する事業説明会で発表する。
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【日経バイオテクONLINE Vol.2818】、基礎研究力の強化のためにできること
from 日経バイオテクONLINE
(2017-12-6 8:00)
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Googleの創業者であるSergey Brin氏やFacebookの創業者であるMark Zuckerberg氏ら、IT分野の経営者や投資家らがスポンサーとなって創設したBreakthrough Prizeの2018年の受賞者が12月3日に発表され、京都大学の森和俊教授が5人の受賞者の1人に選ばれました。森教授は小胞体において、高次構造が異常な蛋白質を検知し、修復するメカニズムを解明した研究者として知られ、毎年、ノーベル生理学・医学賞の候補の1人としても名前が挙がっています。Breakthrough Prizeの生命科学賞は、過去に京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長や、東京工業大学の大隅良典栄誉教授が授賞されています。今回の受賞により、森教授は300万ドルを授与されます。この分野の研究がさらに進展するとともに、創薬などに結び付いていくことを大いに期待しています。
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医療機器市場最前線、島津製作所と富士通グループ、質量分析計の波形分析プロセスをAIで自動化
from 日経バイオテクONLINE
(2017-12-6 8:00)
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島津製作所、富士通グループ(富士通、富士通研究所)は、質量分析計の波形分析プロセスを人工知能(AI)を使って自動化する技術にめどをつけた。2017年11月に開催された第11回メタボロームシンポジウムで研究成果を発表した。
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成育医療セ東医長、ヒトiPS・ES細胞由来の視神経細胞で薬効判定に成功
from 日経バイオテクONLINE
(2017-12-6 8:00)
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国立成育医療研究センター病院眼科医長・視覚科学研究室長の東範行医長の研究グループは、2015年に成功したヒトiPS細胞からの視神経細胞の作製に引き続き(関連記事)、ヒトES細胞でも同じ技術を活用できることを確認し、いずれの細胞を用いてもin vitroで薬効を判定することに成功した。従来の動物由来視神経細胞の単離培養ではできなかった十分な長さの軸索(神経線維)付き視神経細胞を取得でき、多能性幹細胞の種類を超えた世界初の技術だ。本研究成果は、英国時間2017年12月1日のScientific Reportsオンライン版に掲載された。
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