日本生物工学会大会のトピックス29題のうち月桂冠が2題
from 日経バイオテクONLINE
(2018-8-23 8:00)
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日本生物工学会は2018年8月21日に都内で記者会見を開き、9月5日から7日まで関西大学千里山キャンパス(大阪府吹田市)で開催される第70回大会について説明し、講演要旨集とトピックス集を配布した。トピックス集に掲載された一般演題は29題。発表予定の598題の中から選ばれた。29題のうち、発表者の所属組織に企業が含まれる16題について発表組織名と発表演題名を以下に掲載する。
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広島大、ゲノム編集DSB後修復の精度を向上するLoADシステム
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(2018-8-22 8:00)
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広島大学大学院理学研究科の佐久間哲史講師と山本卓教授らは、ゲノム編集ツールのCRISPR/Casシステムにより塩基配列を改変する際の精度を高める新技術「LoADシステム」を開発した成果を、Nature Communications誌にて2018年8月16日に発表した。ゲノムの標的部位に目的遺伝子を挿入するノックイン(KI)の効率を大幅に向上できる。3種類の蛍光蛋白質をコードする遺伝子を、それぞれゲノムの標的部位に導入することを、選択圧をかけることなく取得できたデータを論文に掲載した。複数の遺伝子のKIを選択圧無しに導入できたCRISPR/Cas9ゲノム編集の成果を発表するのは、この論文が世界で初めてという。佐久間講師は8月21日に都内でこの成果を説明した。東京医科歯科大学の田中光一教授らも論文の共著者だ。
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Oslo大病院、慢性心不全に対する腸内細菌叢の修飾療法を臨床で評価中
from 日経バイオテクONLINE
(2018-8-22 8:00)
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現在、慢性心不全の治療手段1つとして、腸内細菌叢の修飾を試みるフェーズII(GutHeart試験、NCT02637167)が行われている。心臓-腸管を軸とする相互作用が及ぼす心不全の炎症と代謝異常への影響や、新たな治療戦略としての腸内細菌叢介入の合理性を評価するため、ノルウェーOslo大学病院のKaspar Broch氏らの研究グループが、2016年3月から患者登録を開始したものだ。2018年8月7日、ESC Heart Falure誌オンライン版に同フェーズIIのデザインが発表された。
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PhRMA加盟企業、2017年の研究開発投資が過去最大に
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(2018-8-22 8:00)
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米国研究製薬工業協会(PhRMA)は、2018年8月9日、2017年のPhRMA加盟企業による研究開発への投資額が714億ドルに上り、過去最高レベルとなったことが「2018年 PhRMA加盟企業年次調査」で明らかになったとし、「2018 Biopharmaceutical Research Industry Profile(2018年 バイオ医薬品研究産業概要)」でも発表した。
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谷本佐理名の“FDAウォッチ”、FDA、追加試験の必要性引っ込めた米Amicus社のファブリー病薬を承認
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(2018-8-22 8:00)
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2018年8月10日、米食品医薬品局(FDA)は、米Amicus Therapeutics社が開発していたファブリー病治療薬である「Galafold/ガラフォルド」(migalastat)を迅速承認した。「Galafold」は、2016年5月に世界で初めて欧州で承認されて以降、オーストラリア、カナダ、イスラエル、韓国、スイス、日本で承認されており、米国を含めてこれまで8カ国・地域で承認されたことになる。
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【日経バイオテクONLINE Vol.2989】、アルツハイマー病創薬のボトルネック対策を
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(2018-8-22 8:00)
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エーザイと米Biogen社が早期アルツハイマー病856人を対象に実施した抗アミロイドβ(Aβ)抗体薬(BAN2401)のフェーズII試験(201試験)の結果をアルツハイマー病協会国際会議(AAIC2018)で発表しました。結果はポジティブな結果でした。同社がどのようなフェーズIIIのプロトコルを組むのか注目されます。臨床評価の指標として独自開発したADCOMSを採用しました。今後もこの指標を使うのでしょうか。APOE4陽性の患者に対しては、ARIA-E(浮腫)を警戒して最大用量群(10mg/kgバイウイークリー)への登録をセーブしましたが、フェーズIIIはどうするのでしょうか。いずれにせよ201試験は、苦戦続きのアルツハイマー病治療薬の開発史の中で特筆されるべき事件といえそうです。
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大塚、大阪大から活性型インテグリンβ7を標的とするCART療法を導入
from 日経バイオテクONLINE
(2018-8-22 8:00)
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大塚製薬は、2018年8月21日、大阪大学大学院医学系研究科癌幹細胞制御学寄附講座の保仙直毅寄附講座准教授らの研究グループが開発した、活性型インテグリンβ7を標的としたキメラ抗原受容体T細胞(CART)療法(MMG49 CAR-T細胞療法)について、大阪大学と、全世界における関連特許の独占実施権を許諾するライセンス契約を締結したと発表した。
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日経デジタルヘルスより、AIで大腸ポリープを自動認識し組織診断を予測
from 日経バイオテクONLINE
(2018-8-22 8:00)
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人工知能(AI)技術を用いて、大腸内視鏡検査中にリアルタイムでポリープを検出し、その組織診断を予測する――。そんな検査支援システムを東京慈恵会医科大学とエルピクセルが開発した。ポリープの見落とし減らすことで、将来の大腸がん発生リスクの低減を見込む。
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セルジーン、日本でCD19標的CART療法JCAR017のフェーズII開始
from 日経バイオテクONLINE
(2018-8-22 8:00)
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米Celgene社の日本法人であるセルジーンが、2018年7月から日本でCD19を標的としたキメラ抗原受容体T細胞(CART)療法であるJCAR017(lisocabtagene maraleucel、liso-cel)のフェーズIIを開始していたことが分かった。
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米Boston大グループ、アルツハイマー病の新規リスク遺伝子を発見
from 日経バイオテクONLINE
(2018-8-22 8:00)
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アルツハイマー病(AD)研究の米国家プロジェクト「ADSP:Alzheimer’s Disease Sequencing Project」に参加している米Boston University Schools of Medicine(BUSM)のLindsay A. Farrer氏らの研究グループは、これまでに報告されていないアルツハイマー病(AD)関連遺伝子を発見したと発表した。2018年8月14日、研究成果をMolecular Psychiatry誌オンライン版で報告した。
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