現在、生命科学、特に急速に発展するゲノム科学や脳神経科学の分野では、データ、情報、知識の爆発の問題が深刻であることが指摘されている。細部に関する詳細な情報が大量に得られたが故に、全体像が見えにくくなっている。このような科学の問題に解決方法を提案することを目的とする「学術統合化プロジェクト」が、2005年、東京大学において、小宮山宏総長の発案により発足した。新しい科学の方法を作り出し、研究成果の形で体現することと同時に、次世代へ科学の全体像を示すことが可能な教育用コンテンツを開発することが求められている。ここでは、次のような研究が行われている。
1) すでに情報が氾濫していることを前提に、テキストマイニング等の手法を用いて、大量の情報から知識の抽出と構造化を試みる研究
2) オントロジーなどを用いて、あらかじめ整理することを意識して知識を表現し、表現された知識を効率よく探索する手法を開発する研究
3) 進化、コミュニケーション等、知識を横断的に俯瞰することが必要な研究課題への取り組みを通じて、知識を体系化する研究
4) 多数の知識が有機的に組み込まれたシステムを開発することを通じて、知識を体系化する研究
このプロジェクトの中で大武は、脳神経科学知識を統合化することを念頭に、
神経系の双方向マルチスケールシミュレータを開発している。即ち、4)に相当する。また、教育活動を通じて教育用コンテンツを継続的に制作する手法と、そのコンテンツフォーマットを開発することを目指して、
ヒトセミナーを発案し、実行に移している。
リンク:
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学術統合化プロジェクト(ヒト)